趣旨

江戸時代には国の格付けがされていて、島津氏は加賀の前田氏と並ぶ大大名でした。但し、国の格付けは形では表せません。目に見える形の構造物は天守と城門ですが、天守が残っているのはごくわずかで、ほとんど造り物であるため、城門がその国の風格を表す一番の顔であったと考えられます。
その御楼門を復元する意義は、都市の風格を高め、城下町鹿児島の再興のシンボルとすることにあります。歴史遺産の復元により維新のまちとして、鹿児島の歴史資源を生かした新たな観光スポットの創造につながるとともに、鹿児島中央駅から天文館・御楼門への人の流れを創出し、回遊性が高まります。また、鹿児島市が“歴史と文化の道”と位置付けている鹿児島城跡が面する国道10号を歴史・文化ゾーンとして更なる充実を図ることが可能となります。
その他波及効果として、城山周辺からウォーターフロントに至る景観まちづくりへの寄与、「なまこ壁」という壁塗りの技法や「入母屋づくり」の屋形形式など歴史的建造物復元技術の継承、学習の場としての活用、県産木材の地材地建の促進等が期待されています。さらに、平成27年(2015年)本県を舞台として開催される
第30回国民文化祭や平成30年(2018年)の明治維新150周年に向けて、かけがえのない地域資源の価値を再認識し、今後の発展的な文化芸術活動につながる一つの契機になるものと考えられます。

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